宣教

7月19日「人知を超えて」

フィリピ4:4〜7
 フィリピの信徒への手紙は「喜びの手紙」と呼ばれています。この手紙には「喜び」という言葉が繰り返されているからです。
 フィリピの教会は、一人の女性がイエス・キリストを信じることから始まりました。また、パウロとシラスというリーダーたちの生き様を通して、主を喜び、賛美して生きていくことの価値を体験してきたのです。いわば、この教会は「喜び」によって歩むことを知っていた教会でした。しかし、時が経つと様々な人が参加し、当初の喜びは失われつつありました。
 パウロは再び牢屋の中にいます。そして、フィリピの教会の人々に再び「喜び」を取り戻すようにと原点を示します。その原点とは、どんな時でも主を喜ぶことでした。そして、その根拠はすべてキリストの出来事とその御言葉にあるということを示すのです。
 問題課題があると、その事を気にし過ぎるあまり、喜びではないものを選び取っていませんか。喜びとは、私たちが主体的に選択することのできるものです。とはいえ、時には喜びではなく、悲しみや憂いを選び取ることもあるでしょう。しかし、あなたはどんな時でも喜びを選ぶことのできる自由が与えられているのです。