宣教

2月14日「怒るキリスト」

イザヤ56:7b  ヨハネ2:13〜17
 今日の聖書の個所は、「宮清め」として知られている個所です。イエス様が縄の鞭で、神殿の境内で終売をしている商人を追い出すという、わたしたちのイエス様に対するイメージを覆す記事です。
 それでは、イエス様はそんなに怒ることをしなかったお方なのでしょうか。勿論、柔和なお方であったには違いありませんが、聖書をよく読み、その歩みを辿ると、怒りの姿がたくさんあるのに気づきます。皆さんは、怒るイエス様の場面を思い出すことが出来ますか?
 イエス様はファリサイ派の人々や律法学者を「白く塗りたる墓」とまで非難し、ご自身の受難を予言した時、「そんなことがあってはなりません」と言ったペトロに、「サタンよ、退け!」と叱責しています。
 姦通の現場で捕らえられた女をなぶりものにする人々に、「罪を犯したことの無い者が、この女に石を投げなさい!」と怒って言われた主がいます。
 よき働きをされた富士見町教会の島村亀鶴牧師は、教会を辞する時、「わたしの牧師としての一生の悔いは、教会員を真に怒り得なかったことである」と語られたという。怒りについて再考する日々です。
 キリストの十字架は、神の怒りをその身に負われた愛であられたことを心に刻みみたいものです。