156センチの視線

2月21日「新しい関係に」

 水曜日の祈祷会に向けて準備をしていると、教会の二階の廊下を歩く音が聞こえてきました。「誰か来たのかな」と思って、部屋から出ると、懐かしい顔がありました。なんと義塾の聖書科で担当したクラスの生徒だった方だったのです。その時、外は雪でしたので、「部屋に入って温まっていったら?」と声をかけ、招き入れました。
 現在は大学生ですが、これまで色々なことがあったようで、悩みを打ち明けてくれました。彼は高校時代の話を楽しそうに振り返りながら、「先生の聖書の授業は本当に面白かった。」と言ってくれました。その言葉も嬉しかったのですが、それ以上に、悩みを相談できる存在として認識されていたことが、とても光栄でした。
 祈祷会が何時から始まるかを知っていた彼は、「そろそろですね。」と言って帰っていきました。その後、携帯にメッセージが来て、また会う約束ができました。
 先生と生徒というカテゴリーではなく、人と人として、新しい関係性が始まりました。生まれる前から彼のことを愛し、この地上に遣わし、大きな使命を与えられた主なる神のご計画は何であるのか。私のような者に、その一端を見せていただくチャンスをくださったことを心から感謝しています。