宣教

5月30日「戻るべき場所」

ルカ10:17〜20
 主イエスは弟子たちを厳しい環境へと遣わしました。それはまるで「狼の群れに羊を送り込むようなものだ。」というのです。しかし、主は彼らを放り出したのではありません。そのような環境にも打ち勝てるように、神からの素晴らしい力と権威を与えて送り出したのです。
 帰ってきた弟子たちは、その力と権威によって地上に天国がもたらされる景色を見てきたのだと、大喜びで主に報告します。それを聞いて主は聖霊に満たされて大変お喜びになりました。それは、特別な人だけが特別なことができる、という世の価値観を打ち破る神の国の到来を意味していたからです。
 私たちも弟子たちと同じ用に、時に厳しい環境へと遣わされる時があります。もちろん、私たちも主から力と権威を委ねられた存在ですが、その事を忘れる時があります。私たちは誰が何と言おうとも、神の国の大使なのです。
 しかし、大使であってもできないことは多いものです。そんな時は、落ち込むのではなく、自分が神の国の大使であることを思い出すことが必要になるでしょう。主は、私たちが何を為すかではなく、何者なのかに注目するようにと教えるのです。