156センチの視線

6月6日「神の創造の中」

 コロナ禍の中、ほとんど外に出かけられない状況をお過ごしのことと思います。先週の月曜日、私たちは「せっかくの休みだし、どこかに行こう。」と、妻と二人で奥入瀬渓流へ行ってきました。
 たくさんの滝を眺め、あたり一面に生い茂る草木と、その上にへばりついている何種類もの虫たちを見ながら、「気持ちいいねぇ。」と歩き続けました。
 人間が森林浴を欲したり、実際に森の中で気持ちが良くなるのには、しっかりとした理由があるそうです。その鍵は、樹木が出す「フィトンチッド」と呼ばれる化学物質です。
 これは猛毒で、樹木がカビや細菌から自らを守るために放出しているもので、高濃度であれば人間も死んでしまうほどの毒素です。しかし、森は微量の「フィトンチッド」が漂うだけなので、人体に悪影響はなく、むしろ脳の活動が沈静化し、ストレスホルモンを抑制するだけでなく、がん細胞やウィルスを攻撃してくれるナチュラルキラー細胞を飛躍的に増加させるそうです。
 およそ3kmの道のりを歩きましたが、全く疲れず、かえって元気になったような気がしたのは、気のせいなどではなく、神が創造された世界に身を置いたからでしょう。癒やし主に感謝!