宣教
7月11日「新しい命の誕生」
イザヤ43:1〜4 ヨハネ8:1〜12
聖書はどこもが、素晴らしい示唆に富んだ、神の世界-キリストとの出会い-に満ちています。その中でも今日の記事は、9章の「生まれつきの盲人を癒す」物語と共に、福音の豊かさと薫りにおいて、白眉といえるものではないかと考えます。
主イエスの前に立つと、この世の価値観とは何であり、福音とは何でないかが見えてきます。それと同じように、ファリサイ人と律法学者の、この世と人々に対する出会い方と、主イエスの彼らと異なる眼差しとの決定的違いが浮き彫りにされます。
神から与えられた律法が、人間的常識の普遍性から独立することなく立ち現れます。ファリサイ人と律法学者の神と人々とに対する出会い方は、この世の価値観と並列するように見えます。
一人の姦淫の現場で捕らえられた女性を、自らの正義の秤によって、抹殺に値すると断じ、イエスを「罠」にかけようとします。そんな中で、この女性は主イエスにより、「新しい命に誕生」します。
「わたしの目にあなたは価高く貴く、わたしはあなたを愛し…」(イザヤ43:4)の世界がここに現れます。新しい命の誕生です。主は今もわたしたちの前に立たれます。この女性が新しい命に生きたたように、「生きよ!」と我らに語られる主が共に。