宣教

12月12日「二つの受胎告知」

イザヤ7:14  ルカ1:5~7
 クリスマスと言えば「マリアの受胎告知」を誰もが心にも思い浮かべることでしょう。しかし、それに先んじること6カ月、老年にして不妊のエリサベトと夫のザカリヤとに天使が子供の誕生を告げます。
 クリスマスは、人間の不可能に神様が介入します。老夫婦と婚約中の若い男女にあり得ないことが告げられます。対極的な状況でありながら、神の時の訪れをこれ以上ないほどに鮮やかに示します。
 ザカリヤは疑うことにより、口がきけなくなり、マリアはあまりのことに、「どうしてそのようなことがあり得ましょう」と天使に抗議します。
 ザカリヤとエリサベトとヨセフとマリア、この出来事はわたしたちを、神の世界へと導きます。すべての時には神の備えが満ちているのです。
 マリアは大叔母であるエリサベトによりどれほどまでに力づけられたか知れません。30年後、ザカリヤとエリサベトの間に生まれた「バプテスマのヨハネ」が、主イエス様の道を備える者となります。
 ザカリヤとエリサベト、ヨセフとマリアは告知から10カ月の時を経て子供を抱くことになります。
 「神にはできないことはありません」とマリアに告げた天使の言葉こそ、クリスマスの偉大なメッセージです。神の愛の約束の中にいるわたしたちです。