宣教

4月24日「私が私になっていく」

ヨハネ3:1~3
 ユダヤ教の教師であり、議会のメンバーであったニコデモは、仲間が毛嫌いする主イエスのことが気になって仕方がありませんでした。「会ってみたい」彼の生まれ変わりはそこからスタートしました。
 生まれ変わる。つまり、メタモルフォーゼといえるような変化が私たちの人生に与えられる。異世界転生もの、というジャンルが世間に拡がる今に始まることではありませんが、私たちは別の世界で別の人格に生まれ変わるような物語に興味をそそられます。それはなぜでしょうか。
 ニコデモは主に「新たに生まれる」というテーマで講義を受けました。彼にはよく分かりませんでしたが、主の御言葉は彼を捉えていました。彼は御言葉の力を受けながら、徐々に生まれ変わりの過程を歩んでいきます。仲間の議員たちに意見し、十字架の主の遺体を引き取るまでに変えられていきます。夜遅く人目を気にして主に会いに来た彼が、恐れを克服しているように見えます。彼は生まれ変わったのです。
 主が与える生まれ変わりは、別人格になるものではありません。むしろ、ますます自分になっていく変化だといえます。あなたがまだ気づいていないあなたを唯一ご存知なのは主だけなのです。