宣教

11月13日「新しい時を生きる」

箴言29:18   ローマ12:9-21
 幼い時、「幻のない民は滅びる」と記憶した聖書が今日では、「幻がなければ民はちりぢりになる」と訳されています。どの訳も大切な真理を示唆します。
 使徒言行録をたどると、キリストによるヴィジョンを生きた使徒たちの働きが、手に取るように心に響き伝わってきます。愚かな自己理解から解放され、神の家族の道が示されるようになりました。
 主イエス様と共に歩んだ弟子たち、復活の主に出会った人々は、自らの回心を通して、新しい価値観、命、と出会い、新しい人生の航海に乗り出しました。
 それは、新しい自分との出会い―主イエス様との出会いによるーにより与えられました。「神に愛されている自分」を通し、生きる意味を見出しました。
 この自分のため、十字架で命を捨ててまで愛してくださったお方によって。新しい愛の力に満たされた彼らでした。それは「愛がなければ無に等しい」真理との出会いでした。愛されるだけでなく、愛する者へと変えられ、神の約束の航海へと船出しました。「幻」が与えられたのです。それは、人を屈服させる力ではない、「愛による勝利」を生きる力でした。友よ!彼らと共に、キリストと共に、愛の行進へと導かれているわたしたちです。偏狭な自己理解を超えて、主の示す「愛」の時に向かうわたしたちです。