宣教
4月2日「御手の中のユダ」
詩編139:7~10 マタイ26:26~30
1974年4月7日が弘前西教会の創立記念日です。4月第一週の日曜日を創立記念礼拝として守るようになって、早くも49年の月日が流れました。ただただ神様の恵みと慈しみ、哀れみと祝福のもと、この日々を歩むことが出来たことを想い感謝が溢れます。そして49年前の第一週も、受難週でした。
受難週にはいつも、裏切り者とされている「ユダ」のことが思い出され、「ユダはどうなったのですか?」と聞き続けています。彼は疑うことのできない12使徒のひとりでした。「春満月 ユダも内なる12使徒」(中丸義一)を思い出します。主の最後の晩餐で、パンと葡萄酒を共にしたユダです。
銀30枚でイエス様を売り、後悔して首を吊ったユダです。しかし、それだったら、ほかの弟子もイエス様を捨てて逃げ去りました。ペトロは3度まで呪いの言葉さえ口にしながら弟子であることを否定しました。十字架につけられた強盗も、罵る群衆も、主の赦しの中です。使徒信条は「陰府に降り…」と。主がユダのために…ユダを抱くために!「ユダ、お前が帰るのはここだよ」と。
主は、この世の価値観によって失われた人々を、十字架によるご自分の救いの中に招き入れられないはずはありません。全き愛、主のみ手の中に。