宣教

4月23日「オンリー・ユー」

ヨハネ7:37~39
 ユダヤ社会で秋に祝われる大きな祭りとして現在も続いている「仮庵の祭り」があります。人々は家のベランダや郊外にテントを張って、7日間そこに住みます。なぜ、そんなことをするのでしょうか。
 この祭りはイスラエルの民の過去と未来を象徴しています。過去とは、出エジプト後の荒野の道行、そして未来とは、御国が完成するときの様子です。
 祭りの詳細を知ると、主イエスが大声を出した理由と、それが祭りの8日目だったことが大きく関わっていることに気が付きます。人々はこの儀式を通して、神なしには生きていけないことを知るはずでした。そのために、神が律法で定め、毎年行うことが義務付けられたのです。もちろん、祭りは守られました。しかし、肝心なこと、命の源である救い主が目の前におられることには誰も気が付かなかったのです。
 荒野の旅路の中で、他に頼るものがなかった時、イスラエルの民は神に信頼することを学びました。しかし、彼らは約束の地を前にしてそのことを放棄し、乳と蜜の流れる領域に足を踏み入れることができませんでした。警告されていたにも関わらず、です。
 主は今、同じように私たちを招き、警告します。「わたしのところに来て」と。