宣教

8月27日「従うということ」

ヨハネ21:20~23
 十戒には「神以外を神としてはならない」と命じられています。ところが、私たちはいとも簡単に他のものを絶対視してしまう傾向があり、そのことが神となって人生を支配する道へといざなわれてしまいます。
 ペトロは、十字架を避け、主イエスを知らないと三度偽証しました。彼は、あの大切な方、一緒に死ねると豪語するほどに慕っていた方を、簡単に裏切ってしまうのでした。その時、彼は神以外のものを神としていました。
 復活の主イエスに問われると、今度は三度「愛しています」と信仰告白しますが、弟子のヨハネが目に入ると、再び神以外を神としてしまうのです。
 そこで、主はペトロを通して、私たちにも語ります。「わたしに従いなさい。」と。
 実際、この世界に、その人生に、立ちふさがる壁があったとき、それは神以外を神とする選択肢がやってきたことを意味します。神以外を神とする方が、論理的に見え、科学的に見え、効率的に見えるものです。時には、信仰という物差しが、かえって神以外を神としてしまうことさえあるのです。そんな時こそ、「わたしに従いなさい」という声も、同時に聞こえている時なのです。