156センチの視線
7月21日「耳を傾ける」
私が担当させていただいている、東奥義塾の授業では、「教会の7つの本質」を毎年分かち合っていますが、今年はコーチングのエッセンシャル講座を受講し、認定されたこともあり、カウンセリングとコーチングという、主がなされ、教会がその最初期から大事にしてきたこと、そして近年言語化されたものについて分かち合っています。特に、傾聴の中で助言(自分の話)をしてはならない、というのが多くの方々にとって良い学びになっているようです。
刑務所でも同様の学びをしており、概ね好評です。ほとんど方は、説明だけ聞くと「そんなの簡単だ」と思うようですが、実際に体験していただくと確実に失敗します。しかし、それが楽しいのです。
みんなが失敗する中、後方に控えた貫禄のある方に視線が集まります。「◯◯さん、やってみてくださいよ」「◯◯さんならできますって!」と励ます方々の声に押し出され、真打ちの登場です。悩みを打ち明ける役の私が聞きました。「最近、白髪が増えてきて…」すると、その方が開口一番「白髪は男の冠ですからね!気にすることはないですよ!」一発目に助言です!みんなで大笑いしました。
義塾では授業が終わって廊下に出ると「こういうことが学びたいのですが、どこで学べば良いのでしょうか」と聞いてきた生徒もいました。
主のように、人々に寄り添うことのできる方が、また一人、そして一人と生まれようとしています。