156センチの視線
9月29日「コミュニケーションの基礎」
ここ最近、東奥義塾の授業で生徒たちと傾聴を学んでいます。グループに分かれ、それぞれが傾聴のスキルである「あいづち」「ミラーリング」「沈黙」「自分の話はしない」などを駆使して、質問などを用いながら、人の話に耳を傾ける訓練をしています。
クラスを回りながら、それぞれのグループのやり取りを聞くと、とても上手に聞き手の役割を担っている生徒が多くいます。しかし、仲の良い友人とのやり取りの中で、いつもの会話とは異なる違和感を感じている、と話してくれた生徒がほとんどでした。それもそのはずです。今までは、人の話を聞くことの大切さは分かっているものの、とっさに自分語りが始まったり、相手の言ったことにマウントを取ることが普通だったからです。でも、上手に質問され、聞いてもらった側の意見を聞くと「気持ちが良かった」という声が多数を占め、みんながなるほどと納得しているようでした。
もちろん、誰もが良い聞き手になることは難しいでしょう。これも与えられている賜物があると思います。ですが、主が用いられたコミュニケーションの基礎は、これからの人生の役に立つはずです。
仲間と高め合い、チームの成長や子育ての理想として、主がくださった御言葉。そして柱となる福音の力。生徒たちは楽しそうに学んでいます。