宣教
10月13日「私たちの勝利」
詩編18:26~31 ローマ8:31~39
聖書の示す「勝利」とは、なんと不思議なものでしょうか。「わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:32)と言われる「主の勝利」とはどんなものなのでしょうか。
わたしたちの考える勝利は、相手を凌駕し、優位に立ち、奪い、支配することに他なりません。力が力を肥大させる、敵と言われる他者を徹底的に殲滅する力こそがこの世の勝利と言われます。
このように「神なし」で生きることを『この世』ということが出来ます。しかし、我らの主は全く正反対の方向と方法をお示しになられます。「人々に仕え、人に与え、人々を生かす」道がそれです。まことの勝利者主は、捕らえられ辱められ嘲笑され衣服を脱がされ、ムチ打たれ十字架を負わされ殺された、このお方を聖書は「勝利者」と宣言します。
「神との平和」これこそが真実の平和であることを心に刻むことです。この平和こそが「隣人との平和」、すべての「モノとの平和」こそが、世界と人々、自分に対する正しい関係の源なのです。
「敵軍を追い散らし、わたしの神によって城壁を超える」とは、十字架を見上げ、愛を生きることを通して、罪の城壁を超えるわたしたちのことです。神の愛に生きることこそ、まことの勝利の力です。