宣教

11月24日「人生の豊かさ⑥」

マタイ6:19~21
 天に富を積む。天国に入ったときのエピソードとして語られる笑い話の中に多く見られるように、地上で積んだ善行が天で反映される、という理解がほとんどではないでしょうか。しかし、これは因果応報の価値観が天国でも反映されてしまう悪い例だと私は思っています。
 もちろん、神は善い行いを喜んでくださる方ですし、悪に対しては義をもって臨まれる方です。しかしながら、神はその愛の深さゆえに、因果応報の価値観に終止符を打った方でもあるのです。
 罪を犯した者たちに対して、義をもって罰することもできたはずなのに、その罪を御子イエス・キリストにすべて負わせました。しかも、赦してくださいと泣きながら懇願する相手にではなく、ご自身に見向きもせず、神などいないと嘯く者にまで、その愛を拡大されたその姿こそ、あの十字架の姿です。
 あなたが究極的に大切にしているものは何ですか、と尋ねると、ほとんどの人が地上に富を積むことを選びます。家族、友人、ペット、アイドル、金銭、推しグッズなどなど。それらは人生を豊かにしてくれる大事なものであることに異論はありませんし、主もそのことを理解しておられます。しかし、主はおっしゃるのです。それがあなたの心の場所なのだ、と。
 あなたの心は、虫が食い、サビつき、奪われるかもしれないところにあるいませんか?今一度、考えてみましょう。