156センチの視線

11月24日「導かれて」

 保護観察の対象者の少年と合うようになってから、2ヶ月が経とうとしています。はじめて会いに行った時、うつ伏せに突っ伏していました。「聞こえてる?」と聞いたら頷いたので、「じゃあ、そのまま聞いてて。」と保護観察の内容を伝えました。すると、顔を上げてくれました。
 何度か会ううちに、気持ちを素直に伝えてくれるようになりました。そして、お母さんとの電話の中で、「今まで出会ったことのないタイプの人で、かけられたことがない言葉をかけてくれて嬉しかったみたいです。」と言ってくださいました。
 私が特別なことを言ったり、更生させるための専門的な知識があったり、才能に満ち溢れているからではありません。ただ、知っているのです。主イエスがどのように人々と出会われたかを。そして、信じている者には、聖霊を下さり、神の霊が私に必要なことをさせるために導いてくださるのだと。何よりも、その子に出会うよう、私を遣わしてくださったのだと。
 私がクリスチャンであることは、まだ伝えていません。関係を深め、信頼を得られるようになったら伝えるつもりでいます。教会へ、信仰へ、そして解放へ。そのように祈る私の願いを主が聞いてくださって、必要を満たし、連れて行ってくださる。今、そのことを実感しています。
 私の予定を見て、祈ってくださっている背後の祈りを感じながら、宣教のただ中にいます。