宣教
12月22日「まっすぐに信じる」
マルコ1:1~8
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つの福音書には、主イエスの生涯が別の角度からそれぞれ捉えられています。マタイはユダヤ教の、あるいは既存の価値観に縛られている人々に向けて。ルカは女性に目線を当てながら、一つひとつの出来事を詳細に伝えようとし、ヨハネは文学的、あるいは哲学的な文章で、主がどのような存在としてこの世に来られたのかを明確にしています。では、マルコによる福音書はどうでしょう。
マルコは主の誕生にまつわる出来事を描いていません。まず、洗礼者ヨハネの存在から伝え始めています。そして、全編にわたって読者に問うのは、「まっすぐ」という信仰の姿勢です。
「まっすぐ」という言葉は「正しい」という意味も含まれています。主の生涯を正しく、まっすぐに信じる。このことができるだろうか。これが、マルコの著者の言わんとするところです。
まっすぐに、正しく信じるために必要なことは何でしょうか。そのことを伝えようと、マルコは洗礼者ヨハネの信仰から、福音書の記述を始めています。洗礼者ヨハネの信仰から、このクリスマスに、私たちが信じる方がどのような方で、私たちの信仰とはどのようなものかを考えてみましょう。