宣教
2月23日「本質と文化の実」
マタイ7:15~20
初代教会の本質を学び始めてから、もうそろそろ8年が経とうとしています。本質は根っこの学びであり、根がしっかりと張っていることで、幹が立ち、豊かに実るのです。
主イエスは、実りによって良いものと悪いものを見分けるように、と教えられました。一見すると、根や幹ではなく、実りだけを見て判断するように感じてしまいます。しかし、主は実りだけを見るようにおっしゃったのでしょうか。
日本は海外の実りだけを見て、社会を構成してきました。幸福度が高い国があると聞けば、その方法を、経済大国だと聞けば、その方法を、といった具合です。民主主義や人権感覚でさえ、自ら獲得したものではありません。今、そのほころびが徐々に広がっています。これは国だけの問題ではなく、組織や、もちろん教会の共同体の形成にも影響を与えてきました。
海外の教会でリバイバルが起こったとなれば、その方法論を持ってきて、一時的な盛り上がりだけを見せて消え去っていくのが常でした。
主が実りによって見極めよ、とおっしゃったのは、どうしてその実が実ったのか、その本質である根っこと、それによって生じた幹としての文化を観察するようにおっしゃったのではないでしょうか。
キリストの体として、私たちがユニークに歩むためには、他の人や組織の実りの真似をする必要はありません。むしろ、根に注目すればよいのです。