宣教

3月2日「福音の本質(関係)」

ヨハネ13:34-35
 初代教会の本質の一つは「関係」です。大切にされたのは、父なる神との関係、そして隣人との関係です。しかし時代は進み、ローマ帝国で国教となってから、やがて教会は旧約時代の神殿に見られるような形式的なものに変質していきました。
 町の真ん中に大聖堂が建立され、ほとんどの人が幼児洗礼を受け、町中の人が教会に行くのです。教会暦が定められ、文字の読めない人々のために教会暦を色で表す典礼色が季節ごとに町にあふれ、今が受難だ、復活だ、と分かるようになりました。そのすべては、教会に来るように、という配慮からでした。
 しかし、主イエスは大聖堂に来るように、神殿に来るように、とはおっしゃいませんでした。私のもとに来るように、私に従いなさい、とおっしゃったのです。事実、エルサレムで迫害が起こり、むしろ散らされていった先々で教会が誕生していきました。
 私たちは日曜日の数時間で素晴らしい恵みと祝福をいただきますが、それが全てではないのです。むしろ、月曜から土曜までのほうが、圧倒的に時間が長いのです。時間的に見れば、私たちのメインはそちらだと言えるのではないでしょうか。そして、御言葉に立って歩み、聖書の真実性を体験し、隣人との交わりを深めることは、教会の中にも外にもあるのです。
 主はインマヌエル。あなたが行く先々でまことの神と出会う機会が与えられているのです。