牧師のプロフィール

Pastor Takashi

牛山 敬 牧師

1976年生まれ
神奈川県川崎市出身

 幼少時から音楽に夢中になり、思春期にはダンスミュージックに傾倒し、クラブでDJをするようになりました。特にアフロ・アメリカンのリズムに衝撃を受け、ヒップホップやシカゴハウス、デトロイトテクノ、現代音楽にのめり込み、さらにアフリカの音楽にも影響を受けました。また、イギリスの廃ビルなどで行われるスクワット・パーティの流れをくんだ音楽全般を吸収し、だんだんとライフスタイルも変わっていったのです。やがて、ドラッグに手を出すようになり、生活はひどく荒んでいきました。そんな時、愛する母が重度のガンであることが分かったのです。

 幼い時から母に感謝の言葉すらかけたこともなく、逆に小学校の教員だった母の面子を潰すようなことをしてきました。そのため、何とか母に最後の親孝行がしたいと思ったのですが、自分の力では荒れた生活を変えることができません。どうしようもなかったのです。そんな時に、一通の手紙が届きました。それは、幼い時に通っていた教会の女性からのものでした。20年以上、数えきれないくらいに送られてきた手紙。大きく「愛」と書かれたその手紙を見ながら、「なぜ、赤の他人のためにこんなことができるのか」そんな思いとともに、教会にいた人たちの笑顔が、閉じた瞼の裏に浮かんできました。次の日曜日、教会の扉を開けてみると、見覚えのある人たちが寄ってきて、「敬が帰ってきた!」と喜びを爆発させていました。中には涙を流している人もいたのです。
 「ここは何かが違う」それが教会の印象でした。

 神は母が最後の晩、京都にいた私を呼び、そのベッドサイドに連れてきてくれました。
 すでに意識もなく、受け答えのできない母と過ごした深夜、神に促されるようにして言葉が出てきました。「母さん、ようやく自分の道を見つけることができたよ。今まで苦労ばかりかけてきて、ごめんなさい。本当にありがとうございました。世界で一番の母さんだったよ。先に天国に行ってて。後から僕たちも行くよ。」
 母の手を握りながら初めて伝えた感謝の言葉を、母はきちんと受け止めてくれました。どうしてそれが分かったかというと、母の目から涙がこぼれたから。その朝、母はキリストの光のなかで天国へと旅立って行きました。

 やがて同志社大学神学部を卒業して、大学院神学研究科でシカゴのウィロークリーク・コミュニティ・チャーチの研究を発表して卒業。その後、ハワイに渡り、たくさんの人種の人たちと共に宣教師としての学びを修了しました。
 現在、弘前西教会主任牧師、東奥義塾聖書科講師、弘前地区の保護司として活動させていただいております。

 神は人を根底からつくりかえる力があります。死から命へ、無関心から愛の人へ。いかなる問題を抱えていても、神のもとには平安があります。
 神が見せたいもの。それは天国の景色です。キリストの目を通して世界を見ることができるようになる時、そこが天国となるのです。あなたも、神の愛のフィルターで世界を見渡すことができます。
 教会はその手助けをするところ。どんなことでもご相談ください。子育てや家庭の問題、仕事のこと、人間関係、その他。無料で時間をとり、お話をお聞きします。問題の解決がどのようになされるか、一緒に見ていきましょう。