宣教
8月28日「天が開かれる時」
創世記39:1〜6 Iコリント10:13
聖書には多くの登場人物が出てきます。それは、人間の人生を完璧に表すための類型とも言えるでしょう。そして、ヨセフの人生は、ある日崩壊しました。今、彼にあるのは、奴隷という身分と、粗末なベッドだけです。私たちの人生も、ある日突然、音を立てて崩壊する時が来るかもしれません。
すべてを失った時、「これからどうすればいいのか」という問いが心に迫ります。ゼロ、ひどい時はマイナスとなってしまった人生をプラスに変えていくための方法は、「神が共にいる」という土台の上から始める必要があると聖書は教えています。そして、ヨセフは無くなった自分の財産に目を向けるのではなく、神に目を向けることを始めました。
逆境の中で、人がどう対応するかによって、その後のあり方が決まります。神は私たちの望む環境を作り出したいのではなく、神の望む最高の人を造りたいのです。対処しきれない問題に目を向けるのではなく、もっとも対処しきれない問題である死にすら勝利された方に目を向ける時、そこにはいつでも希望があります。そして、その方は「世の終わりまで、いつもあなた方とともにいる」と約束してくださったのです。