宣教

9月4日「向こう岸へ渡ろう」

 詩篇106:6〜12 マルコ4:35〜41
 ノアの物語にはじまり、出エジプトの出来事を経て、イエス・キリストの物語へ。聖書は、これらの物語を通して、向こう岸へ渡ることを語っています。そして、向こう岸とは神の国、舟は共同体を意味しています。
 主イエスは、「向こう岸へ渡ろう」と声をかけられました。しかし、向こう岸へ渡るためには、嵐の予感漂う湖を通過する必要があります。聖書は、前述のいずれの物語でも、安寧に向こう岸に渡ることを描いていません。ノアは巨大な方舟を建造する事業を、神への純粋な信仰をもって成し遂げました。モーセは殺意に燃えたエジプト軍の精鋭たちと葦の海に挟まれて絶望する人々とともに、神が割った海を進みました。さらに、主を乗せた舟は嵐に会いました。
 向こう岸へ渡るためには、決意が必要です。その決意は、この地上の一生に限らず、私たちの永遠を決定するほどのものです。ですから、大変に難しい決断となるのです。
 主は向こう岸を見てこられた方です。ですから、嵐の中でも眠れるのです。向こう岸からこの世を見た方は言われます。「恐れるな。まだ信じないのか」
 あなたは信じますか?それとも恐れますか?