宣教
2月23日「あなたは独りではない」
ヨハネ16:25〜33
主イエスは、人々にたとえ話を通して神の国の福音を知らせてきましたが、その中には、皆が知っている自明のものではないものも含まれていました。それは、十字架と復活の光に照らされなければ、決して理解できない内容です。
弟子たちは主イエスが神のもとから遣わされた救い主であることを信じていました。しかし、激しい試練の中で、その信仰が試され、彼らは敗北しました。しかし、自分に死ぬことは、主から命が与えられること。十字架と復活の、その福音の真理が彼らの中に入った時、聖霊は人の中で主権を取り戻し、彼らを主の弟子として、キリストと同じ姿にまで変化させたのです。使徒の働きの中に描かれている彼らの姿は、まさに主ご自身のようです。
人生に起こる艱難の中で、それでも勇気を持つことができるのは、それなりの根拠が必要でしょう。でも、自力で打ち勝つことのできない試練には、自分の力を勇気や平安の根拠とすることはできません。「しかし、わたしはひとりではない」と主が宣言された、この勝利の言葉と、神に対する信仰こそ、その根拠となります。目の前の試練に敗北感を感じているなら、それこそが、主の十字架と復活の栄光が現れるときです。