156センチの視線
12月19日「信仰の芽生え」
先週の刑務所教誨では、早めのクリスマス礼拝をおささげしました。
礼拝が終わったあと、メッセージを受け取った感想をお聞きしました。すると、ある方が言いました。「私の中には、あれして欲しい、これして欲しい、ということばかりです。人に何かをしてあげようと思うときでさえも、それをするとどんな利益があるかを考えてしまいます。私の心の中は真っ黒なんです。」
そのような誠実な告白を受けて、教室は静まり返っていました。そこで、私自身の真っ黒な心に、主イエスが生まれてくださった証をしました。
クラスが終わる頃、別の方が言いました。「聖書を読めば神を信じることができるようになるでしょうか。」その方は3回目の参加です。「読まなくても信じることはできます。しかし、読むと、神が信じるに値する方であることが分かります。」と告げました。「でも、信じたいんですね。」と伺うと、「はい。」と力強く答えられました。
最後に、今回で出所になる方の肩に手を置き、祈りました。信仰を与えられて出ていく人と、信仰が芽生えつつある方々。主の福音が届かない場所はありません。私のような者の汚れた心にも来てくださったのですから。