宣教

9月25日「生涯現役の恵み」

申命記34:5~12
 主の僕モーセは120歳で天に召されますが、最後まで、目はかすまず、活力もうせてはいませんでした。つまり老衰で亡くなったのではありません。モーセは「主の命令によってモアブの地で死んだ」と不思議な書かれ方をしています。生涯現役という恵みにあったモーセは、病気でも老衰でもなく、ひとえに御心によって天に召されたということです。どんな人にでも、その人それぞれに神からあてがわられた役割があり、その役割を終えれば、神の御許に帰っていきます。私たちの命は、私たち自身のものではなく、神に属するものだからでしょう。
 今は人生100年の時代であると言われます。私たちも生涯現役で最後まで主に仕え働きたいと願うのではないでしょうか。そのような生き方こそが、最も生きがいのある幸せな生き方ではないでしょうか。人生100年の時代、「終活」ではなく「老活」こそが、65歳以上の人口が全体の3割近くを占める現代社会の課題とも言えます。
 ぜひモーセに倣いたいと思います。モーセの一生は、主の御心に聞き従う生涯でした。神さまと「顔と顔を合わせる」ようなとても親密な関係でした。主の僕としての姿にその秘訣があります。  青森教会 井垣勝男牧師