156センチの視線

3月3日「新たな道へ」

 先週の金曜日、東奥義塾の卒業式に行ってきました。今年はグループワークを多くしたこともあって、卒業生のお一人おひとりが名前を呼ばれ、壇上に上がっていく姿がいつも以上に愛おしく思えました。
 宗教主事のお祈りは心がこもっており、時おり声をつまらせながら祈る声に、多くの方々も心打たれたことでしょう。
 塾長が聖書の御言葉から語る言葉には、いわゆる普通の学校でありふれた季節の話や個人的主観に基づく退屈な話ではなく、出エジプト以後の神とイスラエルの民の荒野でのやり取りを通して、奴隷と自由との違いが明確に示されました。
 世に迎合して妥協する罪人の奴隷道を行くのではなく、十字架の主イエスの如くに、与えられた個性をいかんなく発揮し、周囲に惑わされずにまことの自由を謳歌するキリスト道へと誘う、素晴らしいメッセージでした。きっと、卒業生たちにとって、今後やってくる試練の時、罪の誘惑がある時に蘇ってくるメッセージだと確信しました。
 私は明治時代に陸軍士官学校だった高校を出たので、卒業式に語られたメッセージなど、一言も覚えていません。義塾で学び、卒業した彼らを本当に羨ましく思います。