156センチの視線
6月2日「孤独に打ち勝つ」
先日、NHKで高齢者の孤独が取り上げられていました。孤食を防ぐために、企業が新しく立ち上げられ、サービスを利用する会員みんなでご飯を食べる機会を設けたり、高齢者とテレビ電話でつなぎ、一緒に御飯を食べることなどが放映されていました。
平均貯蓄額が各世代の中でもっとも多い高齢者は、多くのお金を貯蓄しながら、寂しさの中にいるという実態が浮き彫りになっているということです。核家族化が進み、家族も遠く離れた状態で、伴侶にも先立たれた人たちが孤独に直面している中で、一生懸命稼いできたお金は、孤独に対して有効な解決手段とはなっていないようです。
かつて、ある牧者が説教の中で孤独死のことについて話していたことを思い出します。その牧者はこうおっしゃいました。「教会に来れば、孤独死とは無縁になる。神の家族の中で、血の繋がりを超えた関係を構築し、礼拝に来なければ、連絡が取れなければ、おかしいと判断する。」
「ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし合いましょう。」(ヘブライ10:25)という言葉は、二千年以上前に記されたとは思えないほど現代にマッチしています。
何より、主がいつも共にいてくださること。これこそ、孤独に打ち勝つ恵みではないでしょうか。