宣教

11月26日「幸せになるために・十戒 ⑦」

出エジプト記20:13 マタイ5:21〜26
 「人を殺してはならない」という律法は、もっとも守られていると思われる律法ではないでしょうか。しかし、私たちの心を探り、試される神は、「いなくなればいいのに」と人を排除したがる人の心をよくご存じです。
 主イエスは「殺してはならない」という律法を完全に守っていると言わんばかりの人々を前に、それがほとんど守られていないこと、そして守るためにはどうするべきかを含めて、解決の道を示しました。それが和解です。
 神と人との和解のために、主は十字架で命を捨てられました。犠牲的な愛だけが和解をもたらすことを身をもって教えられた主は、もし和解を望むのならば、助けてくださる方です。十字架という重い責務のため、主は父なる神に助けを求め、苦難の後、復活の勝利を与えられました。
 「殺してはならない」という言葉は、否定的な言葉ですが、この言葉を与えた主のみこころは、「生かさなければならない」という道です。罪に死んでいたのに、あの十字架で生かされたのは、誰だったのでしょうか。他でもない、私であり、あなたなのです。