156センチの視線
10月18日「プロの技」
先週から隣接する家屋の解体工事がスタートしました。想像していた解体工事は重機が来て家を壊し、すぐに終了するものでしたが、工期が10日前後かかると聞いて驚きました。
始まってみると、作業員の方々が手作業で家の建具を取り外したり、壁を壊しているのです。かつては壊して埋立地に持っていくだけだったようですが、現在では廃棄物の仕分けが厳格になり、このように手作業で家のものを取り外すそうです。
すべての建具が取り外され、屋根と木材で組んだ家の骨格だけが取り残された状態になって、ようやく重機が来ました。恐竜の手のように見える先端を血が通った手のように動かし、その大きな「手」で電線等の細かいものさえも取り分け、時には力強く家の梁を取り除く重機の運転技術に驚嘆しました。
最近、Youtubeで見ているのは、海外の屋台だけを映した映像です。それぞれの国の伝統的な食べ物が、プロの技によってきれいに仕上がっていく様子はとても面白いものがあります。今回は、日本の繊細な運転技術を見ることが出来ました。
プロの技はおもしろい。そろそろ牧師を志して10年になろうとしています。プロには程遠いですが、祈られ、支えられて歩む日々です。