156センチの視線

6月27日「恐れない!」

 今年は阪神タイガースの調子が良く、この強さは本物だ、と思わせるようなシーズンを送っています。阪神は昨年のドラフト会議で、4球団競合の末、近畿大学から佐藤輝明選手を一位指名で獲得しました。
 遠くに飛ばす力がある、スケールが大きい、といった下馬評がありましたが、そこはプロ。シーズンが始まったらどうなることやら、と思ってみておりましたが、彼の実力はとてつもないものでした。
 新人でありながら、本塁打王を争うほどの実力を発揮し、打った瞬間に本塁打を確信して天を仰ぐような動作、ベンチに帰ってきてからの「Z」ポーズは、大好きなももいろクローバーZへ向けられているようです。何よりも、球界一の三振数を記録しながらも、ブレることなくバットを振り続ける姿には、ルーキーとは思えない落ち着きと迫力があります。
 彼の姿を見た多くの関係者が口を揃えて言います。「彼の失敗を恐れない姿勢がチームに影響を与えている。恐れることはないのだ、と。」
 救い主と出会った多くの人が恐れから解放されていきました。嵐の中で眠るような大胆さは、周囲にも影響を与えていったのです。
 主を信じる一人の人間として、思い煩わないことの大切さを教えられています。