156センチの視線
8月1日「悔い改めの日」
先週の水曜日、刑務所長から表彰を受けました。私の他にも、篤志面接員、舞踊の師範、誕生会を企画している方々が表彰されました。
私以外の方々はすべて女性で、人生経験も多く、長きに渡って更生保護の働きに従事されてきた方々でした。私は最も年齢が若く、教誨師、保護司としての働きも、その方々の足元にも及ばない存在でした。
表彰式が終わり、新聞記者からのインタビューの時間が設けられていました。そのことを伝えられた私は、得意げに、あれこれと質疑応答を頭の中でシミュレートして準備していました。さて、インタビューが始まると、記者はまず女性に心境や具体的な活動などを伺いました。そして、他の女性たちにも同じような質問を投げかける中で、すべての方々が、あらかじめきちんと準備していたであろう答えと、それぞれの活動の中で起きた受刑者の方々とのエピソードを話されたのです。あまりにも素晴らしく感動的なメッセージの数々に、わたしの頭の中に蓄えられていた付け焼き刃の話題は色を失っていました。そして、私は一切、質問されずにインタビューの時間は終了しました。
帰りの車の中で主を賛美しました。高ぶる者は低くされる。まさに御言葉のとおりです。おかげで恥ずかしい思いをしなくてすみました。