156センチの視線
1月16日「関係」
義塾の廊下を歩いていると、二人の生徒が「先生、むかしDJやってたんですか?」と声をかけてくださいました。「ちょっとだけね。」と答えると、「僕もそういう音楽が好きなんですよ。」とのこと。「ダンスミュージックってこと?」と聞き返すと、「ヒップホップとか好きですね。」と。それから、ヒップホップの好きなアーティストを聞いたり、私が好きだったアーティストのことを教えたりすると、共通の好みが判明しました。楽しそうに色々と話した後、去り際に生徒たちが言いました。「聖書の先生っぽくないね。」
聖書の先生っぽいとはどんな先生なのでしょう。私には、彼らがその言葉を褒め言葉のように投げかけたように思えました。私が思う聖書の先生っぽさとは、包容力や愛があり、主に対する情熱があり、確かな信仰がある。そんなところでしょうか。確かに、私は包容力も愛もなく、情熱は冷めやすく、信仰は揺れ動き、聖書の先生っぽくないですね。でも、彼らが言った聖書の先生っぽさは、私の考えるものとはちょっと違うかもしれません。なぜなら、彼らが嬉しそうだったからです。
牧師室に入ると、親友が記した「ヒップホップリザレクション」という書物を手にしている自分がいました。生徒たちと関係を深めるチャンスが来ました。