宣教

9月18日「神の霊に導かれて」

創世記12:1~4
 霊性(スピリチュアル)ということばの本来の意味は、ラテン語のスピリトゥスに由来し、「息」という意味と、「霊感」という意味の二つの意味があります。それぞれが欠かせないものとして捉えられており、天地創造の中でも、人間は神の命の息を吹き入れられてはじめて生きる者となったとされています。
 今から約4000年前のバビロニアの世界に一人の男が登場します。城塞都市での守られた豊かな暮らしの中で、言いようのない不満と苛立ちを抱えながら、人生の意味を問う彼は、ある時、神からの語りかけを聞くのです。神は彼に息と霊感を送り、すべてを捨てて冒険の旅に出るよう促します。それまで、人がこさえた偶像や、隣国の神々が融合と同化を繰り返すような、どっちつかずの神概念しかなかった人類にとって、彼の発見はとてつもなく偉大なものでした。彼の名はアブラム(「偉大な父」の意)です。
 神は人に外側から御言葉という名の息と霊感とを与え、その人の内側から力を引き出し、祝福の源になることができるように導いています。人が神をつくる時代から、神が人をつくる時代へ。アブラムがそうなったように、神の息、スピリチュアルはあなたにも注がれているのです。