宣教
10月30日「ゆるすこと、ゆるされること」
マタイ18:21~35
イエス様が語られた1万タラントンの借金を帳消しにもらったのに、100デナリオンの借金のある仲間をゆるさない家来のたとえ話は、罪の赦しと借金の免除が比喩的に結ばれているところす。ここでは、デナリオンとタラントンという2種類の通貨の単位が出てきます。
聖書度量衡・通貨表によると、1デナリオンは1ドラクメと等価で、労働者の1日分の賃金です。1タラントンは6,000デナリオンですから、一人が1年間に300日働いたとして、20年間働き続けてようやくもらえる賃金が1タラントンです。家来が主人から免除してもらった借金が1万タラントンですから、免除してもらった借金の額は、計算上20万年分の賃金になります。この借金額は、ある聖書注解書によると現在の価値で1万タラントンは、400億ドルに相当するとのことです。一人が負うには天文学的数字の額の借金をゆるしてもらったのに、仲間の100デナリオン=約3月分の賃金分の借金をゆるせない家来は、私自身ではないかと考えるようになりました。今、イエス様が、私では到底払いきれない罪の借金を十字架の上で完済して下さったことをあらためて知らされています。