宣教

12月24日「まことの王が来られる」

  イザヤ9:5 ルカ2:10〜11
 救い主の誕生が神から約束されてから約600年の後、その救い主、主イエスがエルサレムの都に入城される時、主は救い主を歓迎し、熱狂する都の人々のために涙を流されました。それは、なぜでしょうか。
 神が預言者に告げた救い主の姿は、幼子であり、力なく、人の助けを必要とする存在でした。しかし、その赤子こそが救い主であり、「権威が彼の肩にある。」と言われたのです。これは、人々が考えつく権威とはまったく異なった種類のものでした。
 人々は凡庸で古臭く、二流の王たちに慣れてしまって、本当の権威とは何かを見失ってしまったのだと聖書は問いかけています。人々は慣れ親しんだ歌をうまく歌える特別な歌手を求めたが、実際に与えられたのは、それまでの歌曲をすべて覆してしまうような作曲家だった、ということです。主は全てを新しくされる、本当の王だったのです。
 創世の時代より人を助け続けてきた神が、一度きり、人になり、人に助けられる体験をした。それは、神がどれほど人を愛し、信頼してくださっているかの現れです。この王を自らの人生に迎え入れた人々は、クリスマスの本当の喜びを知ることになるでしょう。