宣教

5月20日「一つになるために」

使徒言行録2:1〜4
 主イエスに従えば、何かしらの利益が自分にあると考えてかどうか、弟子たちは主と歩み始めました。自分にとって、「主はこういう方」という固定概念の中で、それぞれの弟子たちは、いつも主から叱咤されてきました。しかし、主が繰り返し語られる言葉さえも、彼らの固定概念を揺り動かし、自我を打ち壊すことはできませんでした。
 あの日、丘の上に十字架が打ち立てられた時、主が語られたことが現実になったことを受け入れざるを得ず、自分自身が弱い人間であることを受け入れざるを得ない中で、彼らの魂の領域にも、十字架が打ち立てられたのです。暗闇の中で、主の復活すらも信じられない彼らを前にして、主はこの不信仰な人々に宣教を委ねられました。
 主の深い愛を経由して、弟子たちは一つになりました。一つになるために必要だったことは、互いに愛し合うことができる状態に導かれることでした。彼らが一つになっているところに、聖霊の約束が実現したことは、決して偶然ではありません。それこそ、主が弟子たちを教え、導き、一緒に歩んできたことの集大成でした。
 今も、その共同体は存続し、永遠につづくのです。