156センチの視線

11月11日「一色でない人生の豊かさ」

7日(水)は、24節気の「立冬」!とうとう、この年もここまで来てしまいました。あなたこの言葉を聞いて、どんな感情を引き出されますか?「寂しさ」でしょうか?「来るべき寒さ?」「残り少なくなったこの年?」「「後悔?」「ウインタースポーツ?」「こたつ?」「クリスマス?」…何でしょうか?「たった一つの言葉」がわたしたちの心を弄(弄ぶ)ように幾重にも折り重なります。
 大変で、気が重く、それでいて懐かしく、温かで、遊び心をくすぐり、静かに優しい讃美歌が…。ひとつの出来事が、一つでくくれない豊かさをもっていることに気付きます。
 白鳥やカモが早くも津軽を訪れてくるのを見ると、毎年、同じように不思議な思いがこみ上げてきます。金子みすゞの「みんな違ってみんないい」の詩を思い出します。
 出会いを通して、自分の正義の薄っぺらさと、包容力の無さとに出会い続けています。一色で無い冬を通し、一色でない人生を想い見ています。
「それっておかしい!」と思うことのおかしさに、少しだけ気づき、アドヴェントを迎える準備をしています。「すべての人を照らすまことの光があって世に来た」ことの豊かさと、しっかり出会えることを祈りつつ、冬に備えたいと祈っています。