156センチの視線
12月22日「本当のクリスマス」
この時期、全世界でクリスマスが祝われています。先日のキッズ・クリスマスで子どもたちに聞いてみると、クリスマスが教会のものと知って驚く子もいました。クリスマスを祝う人々の中に、その本当の意味を知っている人はどれくらいいるのでしょうか。
1906年(明治39年)朝日新聞にはじめてクリスマスの記事が出ました。「カッポレ」や「大神楽」を演じて騒ぐ人々の姿が記されています。最初期の段階から、日本のクリスマスは本来の意味とかけ離れてしまっていたようです。商店はさることながら、お寺にもクリスマスツリーやイルミネーションが輝いています。
そんな中、お祭り騒ぎに参加できない人々が、自虐ネタで参加します。来年のオリンピックを意識して、競技風に「クリスマス 男子シングル」と言ってみたり、「シングルベル」ともじったりしているようです。きらびやかな賑わいの陰に、クリスマスを祝えない人々がいるのです。まるで、あの日、町外れで野宿を強いられていた羊飼いたちのようです。
この日、そんな人たちのところにも、主は出向いてくださるということを覚え、かつてクリスマスの意味を知らずに過ごしていた自分を思い出しています。