156センチの視線

9月20日「希望がある」

 刑務所教誨では、クラスの最初に質問コーナーをもうけています。今回も様々な質問、疑問をあげていただきました。
 「先生、『信徒の友』を読んでいたんですが、教会はキリストの体と書いてありました。どういうことですか?」と。まず信徒の友を購読していることに驚きました。その後に、キリストの体の記述がある御言葉を開いて皆で確認しました。
 次の質問はこうです。「先生、キリストの復活は実際にはあったのでしょうか。」そのことに答えるため、十字架のもとから逃げ出した弟子たちの姿と聖霊によって力を受けて復活の証人として変えられていった弟子たちの姿を聖書から見ていきました。
 復活はにわかには信じがたいことですが、そこに人の知恵を超える神の豊かさがあることを知って、解放されていく。そんな経験を証ししました。
 最後に、ある方が言いました。「私はこれで最後になります。今までありがとうございました。出所したら教会に行きます。」
 皆で出所を喜び、祝福を祈りました。「あなたの未来には希望がある。息子たちは自分の国に帰ってくる。」と御言葉にあるように、聖書の言葉が実現した瞬間でした。