156センチの視線
11月8日「再会の約束」
先週の水曜日、祈祷会の準備をしていると電話がかかってきました。祈りの人、清水広子さんが天に召されたという知らせでした。
清水さんは、復活のキリスト教団東京教会に通っておられました。私が将来牧師になるように祈ってくれていた人です。
「敬ちゃんは、日本のビリー・グラハムになるのよ。」それが、彼女の口癖でした。私のことを「ビリ−」と呼び、笑いながらもそのことを真剣に祈っているんだろう、と感じさせる誠実さが印象的でした。
やがて、私が牧師になり、東京教会でメッセージをさせて頂く機会が何度かありましたが、聖書の言葉に大きく頷き、涙を流しながら食い入るように聞いてくださる姿は、自分の息子よりも若い、駆け出しの牧者が語る言葉としてではなく、神の言葉そのものを受け取ろうとするものでした。
足が悪くなって施設に入り、コロナの影響があり、外部との接触も限定される中で、自宅から持参した私たち家族の写真をベッドサイドに置き、いつも祈ってくれていました。
「敬ちゃん。あ、敬先生と呼ばなければいけないわね。」と、毎回言い直す姿を見られなくなるのは本当に寂しいです。しかし、復活の主の約束を握った者同士、再会できることが唯一の慰めです。