宣教
3月7日「上りゆく生涯」
雅歌8:5〜7
雅歌は愛する人との恋愛関係のような言葉で満ちています。これを実際にあった人々の理想的な恋愛関係と読み解くこともできますが、これらの言葉の裏には、人間に対する神の愛が描かれ、そのことを伝えようとしていると言われています。
また、雅歌はソロモンによる知恵文学ではないかという議論もあります。だとすれば、なおのこと、神という言葉が一切出ず、一見恋愛物語に見える雅歌の中に、神の真理が隠されているはずです。
「荒野から上ってくる」この言葉の意味するものは何でしょうか。荒野とは、死を連想させる言葉であり、人間の努力の及ばない、まさしく何もない場所です。そこから上ってくる人の姿。その人は、どのように荒野から上ってくるのでしょうか。それは「恋人の腕に寄りかかって」
新改訳聖書では、「恋人」ではなく「愛する人」と訳されていますが、寄りかかることのできる人とはどんな相手でしょうか。もちろん、寄りかかるために必要なことがあります。それは、そばにいること、いつも一緒にいることです。
私たちの救い主の名は、インマヌエル。「神、我らと共にいる」です。その方は言いました。「世の終わりまであなた方と共にいる。」