宣教

12月5日「すべてが変えられる」

ローマ8:18~25
 天地創造の美しい世界が破壊されてから幾年月。人間を始めとしたすべての被造物は苦しみの中であえいでいる。これが使徒パウロの言わんとするところです。
 聖書は人間について多くのことを語りますが、動植物や自然界のことについては、例に出すことはあっても、その有り様についてあまり語りません。ですから、この箇所は非常に貴重です。
 実は、罪は宇宙規模で拡がっていることをパウロは指摘しています。弱視だと言われている彼も目にしてきたことでしょう。荒れ狂う自然、襲いかかる獣、心通わない人々を。そのすべての原因は罪にあるのだとパウロは宣言しています。
 私たちの苦しみの原因は、病でも、経済でも、人間関係でも、自分の欠点でもなく、罪の問題にあるのです。なぜなら、御国に罪はなく、その御国の様子は涙や労苦、争いがないところだと神ご自身が語られているからです。私たちが招かれている場所はそのようなところです。そして、その約束は絶対です。それが、私たちの希望です。
 確かな希望なくして荒波を乗り越えていくことができるでしょうか。初穂となった主イエスの十字架と復活。ここに確かな希望があるのです。