156センチの視線

1月21日「関係の深化」

 今年度から、東奥義塾の聖書科は、定期試験がなくなりました。これまで、生徒一人ひとりの個性が分かるまでに多くの時間を必要とし、非常勤の身では、3学期になってようやく顔と名前が一致するような状態でした。
 今回、試験がないことで、毎回のようにグループワークや話し合いの場を持つことができ、それぞれの個性を細かく見ることができるようになりました。教会の本質においても「関係」とあるように、お一人おひとりとの関係が深まると、相手に対する愛も自然と深まりました。
 先週は、3年生最後の聖書科授業となりました。それぞれの進路や将来のビジョンを聞いて回りながら、そのことを覚えて、一人ひとりの机の横でひざまずいて祈りました。様々な進路やビジョンがある中で、皆一様に前向き、輝きを放っているのが印象的でした。
 中には、保護観察官になりたい、社会福祉士になりたい、など、これからも関わりがありそうな働きを挙げる生徒たちもいて、驚きと喜びがありました。
 最後に、一年間の感謝を伝えると、中には拍手をしている生徒もいましたが、やがてその拍手が私にではなく、主にささげられることになると信じています。 牛山