宣教

10月22日「幸せになるために・十戒 ⑤」

出エジプト20:8〜11 ルカ13:10〜17
 日本では休まず働くことは美徳とされ、勤勉さを象徴するものです。しかし近年、それが労働問題へと発展しているのも事実です。
 聖書は休むことの大切さを教えています。しかも、当時にして、奴隷や家畜までをも休ませることは、周辺諸国を見ても異質と言わざるを得ません。しかし、必ず休むようにという神の配慮は、やがて休まない人を差別する方向へと向かっていくのです。
 安息日にやってはいけないことが羅列された言い伝えを大事にし、本来、神が与えたかった約束による幸せが失われていく社会の中で、人々は疲れ果て、束縛の中で滅びへと向かっていました。ここに来てくださったのが、救い主イエス・キリストです。
 主は、私たちを解放するために休息を下さった安息日の主です。慣習、しがらみ、自己否定、裁き、といったもろもろの束縛から私たちを解放してくださいます。その方を喜ぶために、安息日は積極的に用いられるべきであり、何かをしない、という消極的な日ではないのです。
 その解放は、男女も、奴隷も、家畜にも、すべての被造物に適用される恵みなのです。