156センチの視線
3月8日「救いの啓蟄」
少なかったとはいえ、見事に薔薇園と坪畑の雪が全く消えてしまいました。用心のために、除雪機は赤い覆いをかけて待機はしているものの、今年、初めてした「雪囲い」も外して、「恵伝乃園」の見晴らしが良くなりました。先週の水曜日、薔薇の木の枝折れを防ぐために縛っていた縄を、山内さんと一緒に取り外しました。そして、例年より一ヶ月近く早い春の光の中にいます。
教会の道路側のコンクリートの塀の中に、例年より3週間ほど早く、蕗の薹が花を咲かせています。この5日(木曜日)は、24節気では「啓蟄」でした。ご存知のように、「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意味で、「冬ごもりの虫が這い出る」という意味となります。例年の津軽では早すぎる感の拭えないこの言葉が、初めて実感され、不思議な気持ちです。
2月26日に「レント(受難節)」に入りました。今年のイースターは4月12日です。見えない中に春が始まっているように、神の救いの御計画が進められている今を想い、「わたしの時はあなたの御手にあります」(詩31:15口語訳)の御言葉を噛みしめています。レントは「救いの啓蟄」の言葉が浮かびました。主の備えの時を覚える祈りの時の中にいます。何という救い愛と救いの中に!