宣教

5月3日「自己実現から神実現に」

 IIコリント12:9〜10
 理想と現実のギャップ、という言葉をよく耳にします。人生には努力して変えられるものと変えられないものが存在します。身体的特徴、年齢、もしかしたら、現在直面している問題も、変えることができないものかも知れません。
 使徒パウロもそのような「とげ」を与えられていました。それはパウロを苦しめ、できれば無くなればいい、と何度も祈り求めてきたことでした。しかし、それは変えることのできない領域でした。
 変えることのできない領域を前にして、私たちはパウロのように落ち込んでしまします。できれば無くなってほしいと願うのは当たり前のことです。しかし、変えることのできないものを眺めていたところで、やはり何も変わらないのです。いえ、かえって精神的に苦しくなってくるかもしれません。
 そのとき、パウロは何に目を注いだのかを聖書は教えています。彼は「とげ」ではなく、もっと楽しそうな領域に目を向けて、歩んだのではありません。「とげ」をしっかりと見つめながら、その弱さにこそ、主イエスの栄光が現れることに注目したのです。
 あなたが受け入れがたい現実を前にした時、変えられない問題だからこそ、主の栄光が現されるのです。