宣教
6月14日「わたしたちの手で」
列王下4:42〜44 マタイ14:13〜21
今日の聖書の個所はとても有名なところです。同じような出来事が旧約にあるのをしっていますか?エリシャが飢饉の時、大麦のパン20個で100人を養い残りが出たことが記されています。
4つの福音書に残らず記されている「5つのパンと二匹の魚」で5000人が養われた出来事は、よく知られています。
十字架のもとから恐れに満たされ逃げたあの弟子たちが、今や、聖霊約束の聖霊を与えられ、主のなされたような、目覚ましい働きをするに至ります。
「できない彼ら」が、「できる者」とされ、「使徒言行録」に登場します。新しい時が始まりました。そこにいるのは、「ここにはパン5つと魚2匹しかありません」と言った弟子たちと、全く別人の彼らです。信じる者とされた見事な姿がここにあります。
わたしたちは、「信ぜんがために知解する」ことを求めます。しかし真実は、アンセルムスの言うように、「知解せんがために信じる」のです。
使徒言行録の弟子たちは、「信」から始まりました。そこに、聖霊の生ける業が現れました。彼らは、主が、「あなた方が彼らに食物を与えなさい」と言われた命令を実現する者となりました。「主によって、わたしたちの手で」、実現する時が訪れたのです。