156センチの視線

1月14日「愛がなければ」

 「腐った百合のにおいは雑草よりひどい」という言葉があると聞きます。全くその通りであることを様々な事象を通して考えさせられています。幼い頃、両親、姉たちと妹と家族6人でお盆にお墓参りをしました。その時、以前、お墓参りをした時の花がそのまま残っていて、言葉にできないほどの悪臭を放っていたのを思い出しました。「最善のものが最悪のものに変わってしまう」ことがよくあることに気づかされました。
 今日のわたしも、世界も、同じことの繰り返しをしている事実は何という悲劇でしょう。人間の善意や好意に代表される出来事の多くも、時間と共に変質して、最悪のものになってしまうことが何と多いことでしょう。このようなことが、歴史のあちこちに散見されることに気づき罪の姿に愕然とします。
 革命という人民解放の大義名分が、さらなる抑圧体制の構築と重なる世界の変容の現実に胸が痛みます。「正義」が、「新たなる抑圧」を生み出している現実に出会う日々、自らの魂の姿が問われています。「勇気、忠誠、大儀、愛国心、秩序…」そして導かれます。「愛がなければ無に等しい」の御言葉を。
 石川