156センチの視線
8月21日「公平なる神」
オリンピックの女子卓球団体戦で日本代表の三選手が銅メダルに輝きました。準決勝のドイツ戦、相手選手のエッジをかすめたボールが勝敗を分け、福原愛選手は惜しくも敗れました。しかし、トレードマークである涙を見せることなく、泣いて悔しがる石川選手と伊藤選手に励ましの声をかけていた姿が印象的でした。
そして、三位決定戦。今度はダブルスや伊藤選手の試合の中で、ボールがエッジに当たって助けられる場面がありました。福原選手は勝利後のインタビューの中で、ドイツ戦の悔しさを語りながら、同じようなことが三位決定戦で返ってきたことを振り返り、「やはり神様はいるんだなと思いました。」と答えていました。
激しい戦いと積み重ねてきた努力の果てに、勝敗を超えて、神は平等であることを見出した福原選手の言葉は印象的です。神は勝者も、敗者も等しく愛しておられます。表彰台の上で、中国とドイツ、そして日本の選手たちが手を取り合い、笑顔で語りかける姿は、戦いが終わった後の清々しさで満ちていました。
世の戦いを終えて御国に凱旋するとき、神は私たちにメダルを与えようとしておられます。そのメダルの色は、金でも銀でも銅でもなく、いのちの輝きをたたえていることでしょう。